タイル工事

タイル補修の目的とは?

タイル補修を行う目的は、安全性を確保することです。

タイルは劣化が進行すると落下する可能性があり、入居者や通行人にケガを負わせてしまったり、車や自転車などを傷つける恐れがあります。

国土交通省では、2008年から外壁タイルの打診検査を義務化しており、定期的な調査と報告を怠るとマンション管理組合は罰則(100万円以下の罰金)が科せられます。

また、タイルの落下によって起きた事故の責任、オーナーや管理会社にあると建築基準法で定められています。ケガや事故を防ぐためにも、タイルの補修工事は必要不可欠です。

実際の事故の例

以下は、実際の外壁タイルの劣化・落下に関連する事故の例です。タイルの落下は、人命にも大きく関わる問題なので、必ず定期的なメンテナンスを実施しましょう。

・1989年11月21日 北九州の公団住宅
10階建ての最上階付近のタイルが剥がれて約31m下に落下し、下を通りかかった男性1人、女性2人が死傷。また、客待ちしていたタクシーのフロンドガラスも割れ、運転手も右足に軽いケガをした。

・2016年7月7日大阪市浪速区のビル
鉄筋9階建てのビルで、6階部分のタイル計30~40枚が落下。1階の飲食店のひさしを破って、下にいた女性に直撃し軽傷を負った。

・2016年8月22日三鷹市のビル
台風による暴風雨でタイルが剥がれる事故が発生。この約4時間前にもタイルが剥がれ落ちる事故があり、その際に男性に破片が直撃してケガを負った。

外壁タイルの劣化症状

タイルが劣化すると浮き、欠損、亀裂などの症状がみられるようになります。

浮き

タイルを施工する際は、下地としてコンクリートやモルタルを塗ります。そして、このコンクリートやモルタルの接着力が低下すると、タイルが浮いてきてしまいます。

浮きを放置していると、やがて剥がれ落ちてしまうため、大きな事故に繋がる前に早めに補修する必要があります。

欠損・亀裂

タイルの欠損や亀裂は、下地のコンクリートやモルタルの接着力低下や地震の揺れなどによる振動で発生します。

欠損や亀裂はタイルの落下や雨水が浸入する原因となるので、タイルの浮きと同じように早急にメンテナンスすることが大切です。

タイルの補修方法と注意点

タイルの補修方法は、主に次の2通りです。

張り替え工法

張り替え工法とは、劣化している箇所のタイルを剥がして、新しいタイルに交換する方法です。欠損や亀裂が発生しているときは、張り替え工法を行います。

一度タイルを剥がした部分は接着力が失われるため、新たにタイルを張る際は、コンクリートやモルタルを再度塗って下地を整える必要があります。

注意点として、既存のタイルと同じ製品の製造が終了していると、同じタイルを使用できない可能性があります。その場合は、既存タイルに似ている汎用品や特注品を用いります。

既存のタイルとは別の製品を使用すると色の違いが目立ったり、デザイン性が損なわれるケースもあるため、可能であれば予備のタイルを保管してくのがいいでしょう。

張り替え工法の費用は、1枚当たり600円~900円が相場です。

アンカーピンニング工法

アンカーピンニング工法は、浮きが発生しているときに行う方法です。

タイルや目地に穴を開け、そこからエポキシ樹脂を流し込んで浮きによって生じた隙間を埋めていき、最後にアンカーピンと呼ばれる部材を打ち込んでタイルと躯体を固定します。

アンカーピンニング工法にかかる費用は、1箇所あたり400円~800円が相場です。

タイルの補修費用

外壁タイルの補修費用を計算する際は、一般的に「実数精算方式」を用いります。

外壁塗装や防水工事の場合は、事前に費用が確定させたうえで工事を行いますが、実数精算方式では実際に補修したタイルの数や施工範囲で費用を確定します。

実数精算方式を採用する理由は、足場を設置してからではないと補修が必要なタイルの枚数や範囲を正確に出せないからです。

また、工事前に提出するタイルの修繕工事の見積もりでは、予想されるおおよその費用を記載します。そのため、状況によっては見積金額よりも高額になるケースもあります。

タイルを塗装することはある?

基本的にタイルの塗装は、不要です。

ただ、色褪せや汚れを綺麗にしたいという場合は、塗装をして美観を高めることが可能です。

またタイルの塗装を行う際は、色付きの塗料ではなく、透明なクリヤー塗料を使用するのがいいでしょう。クリヤー塗料を塗ることで、タイルのデザインや風合いを残しつつ、光沢のある仕上がりになります。

タイルの種類【素地】

タイルの素地は、JIS規格の素地の吸水率によって3つに分類されます。

磁器質(Ⅰ類)

磁器質(Ⅰ類)は、1,250℃以上の高温で焼き固めたタイルを指します。吸水性が3%以下で、耐久性に優れており、汚れにくい性質を持っています。

外壁のタイルとしても一般的に採用されており、さらに水回りや商業施設の床などでも使われることが多いです。

せっ器質(Ⅱ類)

せっ器質(Ⅱ類)、1,200℃前後で焼き固めたタイルのことです。吸水性は10%以下で、磁器質のほどではありませんが耐久性が高いのが特徴です。

また、表面の加工もしやすいといったメリットもあるため、デザイン性のある外壁に仕上げたい場合はせっ器質が適しています。

陶器質(Ⅲ類)

陶器質(Ⅲ類)は、1,000℃以上の高温で焼き固めたタイルです。吸水率は50%以下で、他のタイルと比較すると耐久性が低い性質がありますが、変色や劣化が起きにくい特徴を持ちます。

釉薬でコーティングしたデザイン性が高い製品もあり、主に内装に用いられることが多いタイルです。

タイルの種類【形状】

タイルの形状は、主に以下の2種類あります。

平物タイル

平物タイルは表面が平らで、正方形もしくは長方形のタイルになります。一番スタンダードなもので、おそらくタイルと聞いてイメージされるのがこの平物タイルでしょう。

さらに、平物タイルを連結して作られた「ユニットタイル」というタイプもあり、複数枚並べられたタイルの裏にシートや台紙を貼り付けることで、タイルを施工する際の作業効率をアップできます。

役物タイル

役物タイルは、平物タイルでは対応できないコーナー部や開口などに使用するものです。L字型が基本的な形状で、施工場所に合わせて適した種類を選びます。

タイルの種類【サイズ】

タイルのサイズはいくつかありますが、マンションやビルで使われるのは主に次の3種類になります。

二丁掛タイル

二丁掛タイルとは、227mm×60mmのタイルです。

積レンガほどの大きさで、素材の質感を楽しめるのが特徴です。デザインのバリエーションも豊富に揃っているので、外壁にもよく採用されています。

ボーダータイル

ボーダータイルとは、は実寸227mm×30mmのタイルです。ただし、ボーダータイルの中でも数種類あり、それぞれサイズも変わってきます。

デザイン性に優れており、お洒落な外観になるため、ボーダータイルを使用するケースも増えてきています。

45二丁タイル

45二丁タイルとは、45mm×95mmのタイルです、

耐久性が高く、比較的安価なものになります。また、一般的には目地を含めた300mm×300mmのユニットタイプを使用するため、施工もしやすいのがメリットとして挙げられます。

修繕のことならお気軽ご相談ください!「相談してよかった!」と言っていただける自信があります。

マンション・アパート・ビル・倉庫・工場・店舗の大規模修繕で失敗しないためには、豊富な専門知識と高い技術を持つ会社に依頼することが重要です。

さくらペイントは、資格を持った自社専属の職人が直接、施工・管理を行うため、適正価格で高品質な工事が実現可能です。大規模修繕の分野でも高い技術力とノウハウを持っています。

そして、地域密着型の施工店として20年以上にわたる実績があり、多くのお客様から信頼をいただいています。

ただ大規模修繕においては、資金面や入居者様への配慮など悩みの種も多いかと思います。私どもは、工事計画に関する知識や経験も持ち合わせており、お客様とのコミュニケーションを取りながら、細かなニーズにもしっかりと対応いたします。

大規模修繕をご検討中の方は、ぜひ一度さくらペイントまでお問い合わせください。お客様の大切な財産である建物を美しく保ち、オーナー様・入居者様に安心していただけるような品質の高い工事を行うことをお約束します。

最新情報

スタッフお電話1本
すぐ駆けつけます!

お客様の声満足度90.5%!
お客様の声

▼

お問い合せはこちら

どんなお困りごとでもお気軽にお問い合わせください!
通話無料電話受付 9:00~18:00
年中無休(年末年始・GW・お盆除く)
メールでは365日24時間受付中です!
お問い合せ