シャネツトップワンSi-JYは、アステックペイントから発売されている金属屋根・金属サイディング用のオールインワン塗料です。
耐候性・遮熱性・防錆力などの6役を担い、上塗り塗料と下塗り塗料に求められる機能を同時に発揮します。
シャネツトップワンSi-JYは、塗膜の劣化要因である紫外線に強く、優れた耐候性を発揮します。期待耐用年数は、約13~16年です。
右のグラフは、メーカーが行った促進耐候試験と呼ばれる、人工的に塗膜の劣化を早めて状態の変化を測定する試験の結果です。
シャネツトップワンSi-JYは、4000時間経過後も光沢維持率80%以上という結果となり、一般的なシリコン塗料よりも耐候性が高いことがわかります。
遮熱顔料を使用することで近赤外線を反射する塗膜を形成でき、高い日射反射率で屋根表面の熱が上昇するのを最小限に抑えます。
メーカーが実施した遮熱性比較では、シャネツトップワンSi-JYを塗装した部分が43.1℃、塗装をしていない部分が60.3℃と表面温度に17.2℃もの差が出ています。
シャネツトップワンSi-JYは防錆力にも優れており、弱溶剤形の錆止め塗料と同等の効果を発揮します。
下の画像はサイクル腐食性試験の結果です。「噴霧→湿潤状態で静置→乾燥」という流れを60回繰り返しても塗膜に膨れ、錆びは発生しませんでした。
サイクル腐食性試験とは、切り込みを入れた塗料の試験体に塩水を噴きかけ、乾燥させた後の発錆や膨れの有無を確認する試験のことです。
シャネツトップワンSi-JYは仕上がりが平滑になるように、粘度が調整されている塗料です。
そのため、凹凸がある塗装面の場合でも、塗りムラが起きたり、下地が透けて見える心配がなく、なめらかな綺麗な塗膜に仕上がります。
シャネツトップワンSi-JYは付着力が高いため、あらゆる下地に施工が可能です。
塗料を塗った下地に碁盤目状の切り込みを入れてテープを貼り、そのテープを剥ぎ取るという付着性試験では、テープを剥ぎ取った後も塗膜が剥がれずに、付着性に優れているとことが確認されています。
一般的な塗料の場合は、下塗り→中塗り→上塗りの3回塗りが基本となりますが、シャネツトップワンSi-JYは錆止め兼用の上塗り材になるため、上塗り2回のみで施工ができます。
通常よりも塗り回数が1回減るので、工期の短縮にも繋がります。
ただし、錆びの状態が著しい場合は、シャネツトップワンSi-JYを使用する前に錆止め塗料を塗布する必要があります。
シャネツトップワンSi-JYのカラーバリエーションと、色別の日射反射率です。日射反射率は白に近い色のほうが高くなるため、できるだけ遮熱効果を発揮させたいという方は、明るめの色を選ぶといいでしょう。
全日射:全波長域日射反射率のこと。太陽光の波長のうち、紫外線・可視光線・近赤外線すべての波長域における波長の反射率。
近赤外線:近赤外域日射反射率のこと。太陽光の波長のうち、近赤外線波長域の反射率。
樹脂 | シリコン塗料 |
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性質 | 溶剤系 |
液型 | 2液型 |
色 | 18色 |
艶 | 艶有り |
適応素材 | カラー鋼板・ガルバリウム鋼版・ステンレス・アルミニウム |