ルミステージは、AGCが開発した最高品質の素材「ルミフロン」と、AGCコーテックの技術を集結して開発されたフッ素塗料です。
シリコン塗料と比べて約2倍も長持ちし、大阪城や美ら海水族館などの塗装にも用いられています。
ルミステージの取り扱いを認められているのは、メーカーが認定した「メイクupショップ」に加盟している業者のみです。認定施工店制度を取り入れることによって、塗料本来の性能を十分に発揮できます。
ルミステージは、非常に耐久性に優れている特徴があります。一般的な塗料は5年~10年程で劣化しますが、ルミステージは15年~20年以上もの間、美観と性能を維持します。
耐久性が高い理由は、紫外線に強いフッ素樹脂を原料としているからです。フッ素の原料であるホタル石は、古くから製鉄などの融剤として使用されています。
また耐用年数が長いので、長期的にみるとメンテナンス費用を抑えられるメリットもあります。
40年周期のライフサイクルコストを考えた場合、ルミステージで塗装する方が、現在主流のシリコン塗料を使用するよりもお得に塗装ができることがわかります。
一般的なフッ素塗料の場合は、塗膜を残したまま塗り替えを行うのが難しいですが、ルミステージは塗膜を残したままで塗り替えが可能です。塗り替え費用が安くなるのはもちろん、廃材の削減にも繋がるので環境にも優しい塗料です。
フッ素樹脂を塗料用として使用する場合、フッ素モノマーと呼ばれる物質だけでは使うことができないため、フッ素とフッ素を繋げるビニルエーテルやビニルエステルといった物質が必要となります。
たとえ優れたフッ素樹脂だとしても、フッ素を繋げる物資の性能は低ければ、塗料自体の品質も下がってしまうのです。
ルミステージで採用されている3F系(ルミフロン)は、1982年に世界で初めて「交互共重合体」を主鎖に持つ樹脂として開発され、従来の4F系フッ素や3F系フッ素と呼ばれるフッ素塗料よりも強固に結合し、塗膜の劣化を防ぎます。
ルミステージの3F系については、図のように大人と子供が交互に手を繋いでいるのをイメージするとわかりやすいです。
ルミステージは耐候性も高く、紫外線や雨風の影響を受け続けても、綺麗な状態を保つことが可能です。さらに、カビや藻の発生も抑える効果もあります。
左下の画像は、自動車のボンネットにルミステージと一般的なアクリルウレタン塗料を塗って、5年間屋外にさらした結果です。ルミステージは塗りたて艶を維持しているのが確認できます。
また、ルミステージは水になじみやすい親水性という性質を持っているため、汚れが付着した際に汚れと塗膜の間に雨水が入り込み、雨と一緒に汚れを洗い流してくれます。
この働きによって雨だれによる黒ずみも防げるので、より美しい外観を長きにわたって維持することができます。
外壁用ルミステージは、大きく分けて次の5種類あります。
・クリヤータイプ
・エナメルタイプ
・完全艶消しタイプ
・土壁調タイプ
・セラミック調タイプ
屋根用ルミステージは、大きく分けて次の2種類です。
・エナメルタイプ
・太陽熱高反射率タイプ