ガイナとは、日進産業から発売されている断熱・遮熱塗料です。遮音性や防露、耐久性などにも優れています。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)による宇宙ロケット開発技術と繋がりがあり、打ち上げ時の熱から機体及び人工衛星を守るために、ロケット先端部に塗布する断熱技術を応用してガイナは作られました。
夏の冷房効果と冬の暖房効果が得られる省エネ商品として高く評価され、「第43回 岩谷直治記念賞」「2017年度 省エネ大賞 審査委員会特別賞」も受賞しています。
ガイナは断熱性に優れており、冬場の暖房による暖かさを外に逃がさずに、室内を保温できる効果があります。
熱は、温度が高い所から低い所に移動する性質を持っているため、ガイナを外装に塗装することで外気温度と塗装面の温度差が小さくなり、熱の移動を最小限に抑えられます。
そして、この働きによって外部からの冷気の影響を遮ることができ、室内の暖かい熱が外へ逃げてしまうのを防げるのです。
ガイナは日射反射率が高く、夏場に室内が暑くなる原因となる熱の発生を制御できる遮熱効果を持っています。
さらに、太陽光の熱によって塗膜表面が即座に高温度になると、入射した方向に遠赤外線を大量に放射する性質があり、遠赤外線放射で高温度側へ熱を積極的に戻すことで、低温度側への熱の流れをより減少させられます。
下の画像は、折板屋根に部分的にガイナを施工したときのサーモグラフィーです。ガイナを塗装していない部分の温度は57~62℃と非常に高温ですが、ガイナを塗装した部分は35~40℃と低く、22℃もの温度差があることがわかります。
ガイナの塗膜は密度の高い特殊セラミックで構成されており、その中には空気を含んだ球体が無数に含まれています。
この特殊セラミックで音を反射し、さらに空気で吸収を繰り返すことにより遮音・防音性を発揮します。さらに、多層となっている特殊セラミックの働きで、塗膜内部に侵入してきた音の振動を軽減し、音を小さくします。
メーカーが行った制振試験でも、ガイナに振動を抑えられる効果があることが確認されています。
このように、ガイナは振動を抑えることで優れた防音効果を発揮します。
内装用塗料のガイナには、消臭・空気質改善の効果もあります。
一般的に、ホコリやチリなどの汚濁物質が空気中に浮遊するのは、物質がプラスの電気を帯びていることが理由です。そして、これらの汚濁物質が室内の壁や天井に静電付着することで、空気の汚染や臭いの原因となってしまいます。
ガイナは「帯電性0.0」という性質を持っており、汚濁物質が付着しにくい特徴があります。また、ガイナの塗膜から放射された遠赤外線が空気中の水分子に当たるとマイナスイオンが発生し、そのイオン化した水分が浮遊している汚濁物質と結合して、さらなる物質の浮遊を防ぎます。
ガイナは基本52色です。さらに200色以上の色合いに対応可能で、豊富なバリエーションの中から理想の色を選ぶことができます。
施工方法として、ハケ、ローラー、吹きつけ、コテ施工など様々なケースに対応しており、住宅の雰囲気やイメージに合った仕上がりを実現できます。