EC-100PCMは、アステックペイントから発売されている工場・倉庫向けの屋根用塗料です。ピュアアクリル樹脂を採用しており、優れた防水性・耐候性を兼ね備えています。
一般的にアクリル樹脂と聞くと、耐候性や耐久性が低い塗料と思われていますが、本来アクリル樹脂は水族館の水槽などにも使用されるほど耐候性が高い樹脂です。
EC-100PCMのピュアアクリル樹脂は、不純物を一切排除した超高分子のアクリル樹脂のみを使っているため、従来のアクリル塗料よりも紫外線による破壊が少なく、長期にわたって優れた耐候性を発揮できます。
EC-100PCMは、非常に防水性が高い屋根用塗料です。
住宅、工場・倉庫に使用されているスレートや金属屋根は、経年劣化が進むとサビやボルトの抜け、建材のひび割れなどの症状を引き起こします。そして、劣化を放置していると、やがて雨水が建物内部に浸入して雨漏りに発展します。
雨漏りは建材の腐食やシロアリの発生、室内にある家財や設備などの水濡れといった被害を及ぼし、建物の耐震性が低下したり、入居者にも多大なダメージを与えてしまうので注意が必要です。
EC-100PCMは約600%の伸縮率を持ち、優れた伸縮性によって建物の動きやひび割れなどに塗膜が追随するため、水が浸入する隙間を作りません。この働きにより、雨漏りの発生リスクを大幅に軽減できます。
EC-100PCMにはナノセラミック粒子が含まれており、この物質の働きによって温度上昇の原因となる近赤外線を反射・放射し、優れた遮熱性を発揮します。
高い遮熱効果で建物内部に熱が伝わるのを防ぎ、屋根の表面温度を最大20℃、室内温度を最大5℃まで低下させることが可能です。
さらに、塗膜内に吸収された熱も、ナノセラミック粒子によって外側に放射されるため、屋根に熱が蓄積されていくのを防げます。
下の画像は、メーカーが行った遮熱性比較試験の結果です。EC-100PCMを塗装した部分としてない部分を比べると、塗装部分のほうが17.9℃も温度が低くなっていることがわかります。
工場・倉庫に遮熱性が高い塗料を使用することは、室内温度の上昇を抑えて従業員の職場環境を良くしたり、作業効率のアップや熱中症対策などにも繋がる大切なポイントです。
屋根は、常に紫外線に雨風の影響を受けているため、劣化の進行も早い部分となります。
そのため、劣化に強い耐候性の高い塗料を塗装することが重要です。
EC-100PCMは期待耐用年数が15年以上で、フッ素塗料と同等の耐候性を実現し、長年にわたり建物を保護することができます。
促進耐候性試験と呼ばれる、人工的に劣化を早めてその過程を測定する試験では、塗装後15年相当が経ったときでも光沢保持率が80%以上という結果を出し、塗膜が劣化する原因となる紫外線の影響を受けにくいということが実証されました。
また、耐用年数が長いため、その分塗り替えの回数も減り、長期的にみるとメンテナンスにかかる費用を削減できるメリットもあります。
EC-100PCMを使用している建物の一例です。全国各地で用いられており、実績が多数あるので信頼性も高いです。
樹脂 | ピュアアクリル塗料 |
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性質 | 水性系 |
液型 | 1液型 |
色 | アステック標準色23色 |
艶 | 艶有り |
適応素材 | カラー鋼板・ガルバリウム鋼版・ステンレス/アルミニウム・塩ビ鋼板・波形スレート |